プロジェクトでの変化
- 現場記録の電子化率ほぼ全面切替
- 管理側の集計工数削減
- アプリ導入施設段階展開で拡大
課題
介護の現場では、ITに慣れていないスタッフが少なくありません。紙と同じ感覚で使えなければ、そもそも定着しません。一方で本部が求めるのは、集計も帳票も施設別の権限管理も揃った管理機能です。現場の使いやすさと本部の管理しやすさは、放っておくと綱引きになります。片方に振り切れば、もう片方が崩れる。さらに複数施設への展開も控えていたため、施設を増やすときの手間を下げる仕組みも最初から必要でした。
アプローチ
- 01 現場スタッフの動線を観察し、入力項目を必要最小限まで絞り込みました
- 02 React Native でiOS/Android共通アプリを実装し、片手スマホ操作を前提とした「タップ中心UI」を設計しました
- 03 Laravel + AWS で管理コンソールと帳票機能を構築し、現場・本部の責務を分けました
- 04 Docker による開発・ステージング・本番の環境統一で、施設追加時のデプロイを自動化しています
- 05 権限管理は施設×ロールの2軸で組み、組織変更や施設追加に柔軟に対応できるようにしました
- 06 段階展開のロールアウト計画を定め、定着確認をしながら次の施設へ広げる運用にしています
成功要因
- 現場動線の観察
- ITに不慣れな現場スタッフの動線を実際に観察し、入力項目を必要最小限まで絞り込みました。
- タップ中心UI
- React Nativeアプリ側を「タップ中心・最小入力」に振り切り、定着の障壁を下げました。
- 現場と本部の責務分離
- 現場アプリと本部コンソールで責務を分け、片方の都合がもう一方を歪めない構造にしました。
- 施設展開の再現性
- Docker + AWSで環境を統一し、施設追加時の展開作業を属人化させませんでした。
ソリューション
現場のアプリは React Native で作り、タップ中心・入力は必要最小限に振り切りました。集計と帳票は、そこで入ったデータを Laravel 側の管理コンソールが引き受けます。現場に入力の負担を寄せないための分担です。運用基盤は AWS + Docker で整え、施設を追加するときの展開も手順に落としました。導入した施設では現場の記録がほぼ電子化され、本部の集計工数も大きく減っています。施設数は段階的に増やし、そのつど定着を確かめながら進めました。